Japanese Grand Prix F1 track photo
Glossary

F1用語集

レース観戦やニュースでよく出てくるF1用語を、カテゴリ別に整理しています。

215
用語
11
カテゴリ

組織・制度

F1を運営・管理する組織や制度に関する用語

FIA
F1を含むモータースポーツを統括する国際自動車連盟。

FIAはFédération Internationale de l’Automobileの略で、F1では競技規則、技術規則、安全基準、ライセンス、スチュワード運営などに関わる統括団体です。

別名

国際自動車連盟Fédération Internationale de l’Automobile
コンストラクター
F1に参戦する車体製造者・チーム側の競技単位。

F1ではドライバーズ選手権とは別に、チーム/車体製造者の成績を競うコンストラクターズ選手権があります。一般的には参戦チームを指す文脈でも使われます。

別名

コンストラクタconstructor team
コンコルド協定
F1の商業権・収益分配・参戦条件などを定める基本契約。

コンコルド協定は、F1の統括団体、商業権者、参戦チームの関係や収益分配、参戦条件などを定める重要な契約です。時代ごとに更新されます。

別名

Concorde Agreement

関連用語

スチュワード
競技中の違反審議やペナルティ判断を行う審査委員。

スチュワードはレース週末中のインシデントを審議し、警告、タイムペナルティ、グリッド降格、失格などの判断を行います。

別名

審査委員
リバティメディア
F1の商業権を保有する企業グループ。

リバティメディアはF1の商業権を保有する企業グループで、F1のプロモーション、メディア展開、商業戦略に大きく関わります。

別名

Liberty Media
FOM
F1の商業運営や放送制作などを担うFormula One Management。

FOMはFormula One Managementの略で、F1の商業運営、放送制作、プロモーションなどに関わる組織です。文脈によってはF1商業権者側を指す言葉として使われます。

別名

Formula One Management
GPDA
F1ドライバーで構成されるドライバー協会。

GPDAはGrand Prix Drivers’ Associationの略で、ドライバーの安全や競技環境などについて意見をまとめる組織です。

別名

Grand Prix Drivers’ Associationグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション

関連用語

レースディレクター
レース運営を統括する責任者。

レースディレクターはセッション進行、旗やセーフティカー運用、レースコントロール判断など、競技運営の中心的な役割を担います。

別名

レースコントロール
F1 Commission
F1の規則や運営方針を協議する委員会。

F1 Commissionは、FIA、商業権者、チームなどが関わり、F1の競技規則、技術規則、運営方針などについて協議する場です。

別名

F1コミッション
テクニカルディレクティブ
FIAが技術規則の解釈や運用を明確にするために出す指示。

テクニカルディレクティブは、FIAがチームに対して技術規則の解釈、検査方法、運用上の注意点などを示す文書です。

別名

TD技術指令
スクルーティニアリング
マシンが規則に適合しているか確認する車検。

スクルーティニアリングは、車両重量、寸法、部品、燃料、セットアップなどが技術規則に合っているか確認する検査です。

別名

車検技術検査
ポイントシステム
順位に応じて選手権ポイントを配分する仕組み。

ポイントシステムは、レースやスプリントの順位に応じてドライバーとコンストラクターに選手権ポイントを配分する制度です。時代によって配点や対象順位は変化してきました。

別名

ポイント制度得点制度
F1 TV
F1公式の映像配信サービス。

F1 TVは、F1が提供する公式映像配信サービスです。地域やプランにより、ライブ中継、オンボード映像、タイミング情報、過去レース映像などを視聴できます。

別名

Formula 1 TV
シミュレーター
ドライバーやチームが仮想環境で走行・セットアップを検証する設備。

シミュレーターは、サーキットやマシン挙動を仮想的に再現し、ドライバー練習、セットアップ検討、戦略確認などに使われる開発設備です。

別名

ドライビングシミュレーター
ガーデニング休暇
チーム移籍前に機密情報保護などのため設けられる待機期間。

ガーデニング休暇は、エンジニアや幹部などが別チームへ移籍する際、前所属チームの機密情報をすぐに新チームへ持ち込まないよう、一定期間業務から離れる契約上の待機期間です。F1では技術者移籍やチーム幹部の移籍報道でよく使われます。

別名

ガーデニングリーブgardening leave
モーターホーム
F1チームがパドックで使う大型ホスピタリティ施設。

モーターホームは、グランプリのパドックに設置されるチームの拠点施設です。スタッフ、ドライバー、ゲスト、メディア対応、食事、打ち合わせなどに使われます。

別名

チームモーターホームホスピタリティ
リザーブドライバー
正ドライバーが出走できない場合に代役を務める控えドライバー。

リザーブドライバーは、正ドライバーが病気、負傷、出場停止などで出走できない場合に代役を務めるため待機するドライバーです。チームによってはシミュレーター作業、テスト、FP1走行なども担当します。

別名

控えドライバー代役ドライバー
チーム代表
F1チームの運営責任者。

チーム代表は、F1チーム全体の運営、競技面、商業面、人事、対外対応などを統括する責任者です。英語ではTeam Principalと呼ばれます。

別名

Team Principal代表
テクニカルディレクター
マシン開発や技術部門を統括する責任者。

テクニカルディレクターは、車体、空力、メカニカル設計など技術部門の方向性を統括する役職です。チームにより責任範囲や肩書きは異なります。

別名

技術責任者

関連用語

テストドライバー
テスト走行や開発作業を担当するドライバー。

テストドライバーは、マシン開発、シミュレーター、タイヤテスト、若手走行枠などで走行や評価を担当するドライバーです。リザーブドライバーと兼任されることもあります。

別名

開発ドライバーdevelopment driver
パドック
チーム施設や関係者エリアが集まるサーキット内の区域。

パドックは、チームのモーターホーム、ホスピタリティ、メディア対応エリア、関係者動線などが集まるサーキット内の関係者エリアです。

別名

関係者エリア
ファン投票
ファンの投票によって選出や評価を行う仕組み。

ファン投票は、視聴者や観客の投票によって結果を決める仕組みです。F1ではDriver of the Dayの選出などで使われます。

別名

投票

関連用語

世界三大レース
モナコGP、インディ500、ル・マン24時間を指すモータースポーツの代表的な3大レース。

世界三大レースは、一般にF1のモナコGP、アメリカのインディ500、耐久レースのル・マン24時間を指します。3つすべてを制覇することは「モータースポーツのトリプルクラウン」と呼ばれ、F1外のカテゴリーも含む名誉ある達成として語られます。

別名

モータースポーツのトリプルクラウンTriple Crown of Motorsport三大レース
インディ500
インディアナポリスで開催される伝統的な500マイルレース。

インディ500は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催される伝統的な500マイルレースです。F1ではありませんが、世界三大レースの一つとしてモナコGP、ル・マン24時間と並べて語られます。

別名

Indianapolis 500インディアナポリス500
ル・マン24時間
フランスのル・マンで開催される伝統的な24時間耐久レース。

ル・マン24時間は、フランスのル・マンで開催される耐久レースです。F1ではありませんが、世界三大レースの一つとして扱われ、速さだけでなく信頼性、戦略、チーム運営が問われます。

別名

24 Hours of Le Mansルマン24時間
耐久レース
長時間走行で速さと信頼性を競うレース。

耐久レースは、長時間にわたって走り続け、速さだけでなく信頼性、燃費、タイヤ管理、ピット作業、ドライバー交代などを競うレース形式です。ル・マン24時間が代表例です。

別名

エンデュランスレース
F2
F1直下に位置する若手育成カテゴリー。

F2はFIA Formula 2 Championshipの略で、F1を目指す若手ドライバーが多く参戦する上位ジュニアカテゴリーです。F1と同じ週末に併催されることが多く、タイヤ管理、レース戦略、フィーチャーレースとスプリントなどを通じてF1に近い経験を積みます。

別名

Formula 2FIA Formula 2 Championshipフォーミュラ2
F3
F2の下位に位置する若手育成カテゴリー。

F3はFIA Formula 3 Championshipの略で、F2やF1を目指す若手ドライバーがステップアップを狙うジュニアカテゴリーです。多くの場合F1やF2と同じ週末に開催され、将来有望なドライバーを見つける場にもなります。

別名

Formula 3FIA Formula 3 Championshipフォーミュラ3
ジュニアカテゴリー
F1を目指す若手ドライバーが経験を積む下位カテゴリー。

ジュニアカテゴリーは、F1へ進む前の若手ドライバーがレース経験、ライセンス取得、チーム評価を積むためのカテゴリーです。F2、F3、F1 Academyなどが文脈に応じて含まれます。

別名

育成カテゴリー下位カテゴリー
F1アカデミー
女性ドライバーの育成を目的としたフォーミュラカテゴリー。

F1アカデミーは、女性ドライバーの育成と上位カテゴリーへのステップアップを目的としたフォーミュラカーのカテゴリーです。F1との連携により、若手育成や露出機会の拡大を担います。

別名

F1 Academy
Official F1 Theme
F1中継や公式映像で使われる公式テーマ曲。

Official F1 Themeは、F1の公式中継、オープニング映像、公式コンテンツなどで使われるテーマ曲です。作曲はブライアン・タイラーで、2018年以降のF1ブランド演出を象徴する楽曲として知られています。レースそのものの競技用語ではありませんが、F1観戦体験を印象づける代表的な音楽です。

別名

F1テーマF1公式テーマFormula 1 ThemeF1 Theme
F1アンセム
F1の公式テーマや演出音楽を指す呼び方。

F1アンセムは、F1の公式テーマ曲やレース前後の演出で使われる象徴的な音楽を指す表現です。文脈によってはOfficial F1 Themeを指すことがあります。

別名

F1公式アンセムF1 Anthem

関連用語

ブライアン・タイラー
Official F1 Themeを作曲した作曲家。

ブライアン・タイラーは、映画音楽やスポーツ中継音楽で知られる作曲家で、F1のOfficial F1 Themeを手がけました。

別名

Brian Tyler

関連用語

オープニング映像
中継や公式コンテンツの冒頭で流れる演出映像。

オープニング映像は、F1中継や公式動画の冒頭で流れる演出映像です。Official F1 Themeと組み合わさることで、F1らしいブランド演出を作ります。

別名

オープニングシーケンス

関連用語

TPC
Testing of Previous Carsの略で、旧型F1マシンを使うテスト制度。

TPCはTesting of Previous Carsの略で、過去のF1マシンを使って行うテストを指します。現行車での自由なテストは厳しく制限されているため、チームは規則で認められた範囲で旧型車を使い、ドライバーの慣熟、若手やリザーブドライバーの評価、手順確認などを行います。使用できる車両や日数、走行条件には制限があります。

別名

Testing of Previous Cars旧型車テスト過去車テスト
Testing of Previous Cars
過去のF1マシンを使うテスト制度。

Testing of Previous Carsは、一定年数前のF1マシンを使って行うテスト制度です。略称はTPCで、現行車開発を直接進める目的ではなく、主にドライバー育成、習熟、チーム運用の確認などに使われます。

別名

TPC旧型車テスト過去車テスト

関連用語

ティフォシ
主にフェラーリを熱狂的に応援するファンを指す言葉。

ティフォシは、イタリア語で熱狂的なファンを意味する言葉で、F1では特にフェラーリを応援するファンを指して使われます。イタリアGPのモンツァなどでは赤い旗やウェアでスタンドを埋め、フェラーリの勝利や表彰台を強く後押しする象徴的な存在です。単なる観客ではなく、フェラーリの歴史やブランド、イタリアのモータースポーツ文化と結びついたファン層として語られます。

別名

ティフォージフェラーリファン熱狂的ファンTifosi
スクーデリア
イタリア語でチームや厩舎を意味し、F1では特にスクーデリア・フェラーリで知られる言葉。

スクーデリアは、イタリア語で厩舎やチームを意味する言葉です。F1ではスクーデリア・フェラーリの名称で広く知られ、フェラーリのレーシングチームを指す文脈で使われます。ティフォシとともに、フェラーリ文化を理解するうえで重要な言葉です。

別名

Scuderiaスクーデリア・フェラーリ
フェラーリファン
F1の名門フェラーリを応援するファン。

フェラーリファンは、F1で最も歴史あるチームの一つであるフェラーリを応援するファンです。特に熱狂的なファンはティフォシと呼ばれ、イタリアGPやフェラーリのホームレース的なイベントでは大きな存在感を示します。

別名

フェラーリサポーターティフォシ

セッション

F1の各走行・競技セッション

フリー走行
決勝や予選に向けた練習セッション。

チームはセットアップ確認、タイヤ評価、ロングランなどを行います。

別名

FPFP1FP2FP3
予選
決勝のスタート順を決めるセッション。

通常はQ1、Q2、Q3のノックアウト形式で行われます。

別名

クオリファイ
Q1
予選の第1セグメント。

全車が出走し、下位の車が脱落します。

Q2
予選の第2セグメント。

Q1を通過した車が出走し、さらに下位が脱落します。

Q3
予選の最終セグメント。

上位グリッドを決める最後の予選セッションです。

スプリント
短距離形式のレース。

一部グランプリで行われる短いレースで、週末フォーマットによりポイントや順位に影響します。

フォーメーションラップ
スタート前に隊列を整える周回。

各車がグリッドから出てタイヤやブレーキを温め、スタート位置に戻ります。

レーススタート
決勝開始の瞬間。

シグナル消灯後、各車が一斉にスタートします。

ポディウム
決勝で上位3位に入ったドライバーが登壇する表彰台。

F1では通常、決勝レースの1位から3位までがポディウムに登壇し、トロフィー授与やシャンパンファイトが行われます。成績として「ポディウム獲得」は3位以内のフィニッシュを意味します。

別名

表彰台podium finish
フロントロー
決勝スタートグリッドの最前列。

フロントローは通常、決勝の1番グリッドと2番グリッドを指します。予選で上位2番手に入ると、スタートで大きなアドバンテージを得られます。

別名

最前列front row start
レコノサンスラップ
レース開始前にピットからグリッドへ向かう確認走行。

レコノサンスラップは、スタート前にドライバーがピットレーンを出てグリッドへ向かう周回です。マシン状態、路面、ブレーキ、タイヤなどを確認する目的があります。フォーメーションラップとは別の走行です。

別名

レコノサンス・ラップ偵察ラップrecon lap
ハットトリック
ポールポジション、優勝、ファステストラップを同一グランプリで達成すること。

F1でのハットトリックは、同じグランプリでポールポジション、決勝優勝、ファステストラップをすべて記録することを指します。

別名

ハットトリック達成
グランドスラム
ポール、優勝、ファステストラップ、全周回ラップリードを同一グランプリで達成すること。

F1でのグランドスラムは、同じグランプリでポールポジション、決勝優勝、ファステストラップに加え、全周回でトップを走ることを指します。ハットトリックよりさらに難しい記録です。

別名

グランドスラム達成grand chelem
ポールポジション
決勝を先頭グリッドからスタートする位置。

ポールポジションはスタートグリッドの1番手を指します。通常は予選で最速タイムを記録したドライバーが獲得します。

別名

ポールPP

関連用語

ポールシッター
ポールポジションを獲得したドライバー。

ポールシッターは決勝を先頭グリッドからスタートする権利を得たドライバーを指します。

別名

ポール獲得者
ラップリーダー
その周回で先頭を走ったドライバー。

ラップリーダーは特定の周回でトップを走ったドライバーを指します。グランドスラムでは全周回でラップリーダーであることが条件になります。

別名

周回リーダー
シェイクダウン
新車や修理後のマシンを短く走らせて基本確認すること。

シェイクダウンは、新車、アップデート後、修理後のマシンを短い走行で確認する作業です。重大な問題がないか、システムや組み付けが正常かを確認する目的があります。

別名

確認走行
ポールトゥウィン
ポールポジションからスタートして決勝で優勝すること。

ポールトゥウィンは、予選でポールポジションを獲得したドライバーが、そのグランプリの決勝でも優勝することを指します。ファステストラップや全周回リードは条件に含みません。

別名

ポール・トゥ・ウィンpole to win
シャンパンファイト
表彰台で行われる祝福のボトルファイト。

シャンパンファイトは、ポディウム登壇者が表彰式後にボトルを振って互いにかけ合う祝福の演出です。開催地やスポンサーにより、実際にはシャンパン以外の飲料が使われる場合もあります。

別名

シャンパンシャワー表彰式セレブレーション

関連用語

インストレーションラップ
セッション序盤などにマシン機能を確認する短い確認周回。

インストレーションラップは、走行開始直後などにマシンの基本機能やセンサー、ブレーキ、パワーユニットなどを確認するための周回です。通常はタイムを狙う周回ではありません。

別名

インスタレーションラップ確認周回
クールダウンラップ
アタック後やセッション後にマシンを冷やしながら走る周回。

クールダウンラップは、速いラップの後やセッション終了後に、タイヤ、ブレーキ、パワーユニットなどを冷やしながら走る周回です。予選では次のアタックに備える意味でも使われます。

別名

クールダウン冷却ラップ
Driver of the Day
ファン投票で選ばれる、そのレースで印象的だったドライバー。

Driver of the Dayは、決勝レース中または終了後のファン投票によって選ばれる賞です。必ずしも優勝者とは限らず、追い上げ、粘り強い走り、印象的なバトルなどが評価されることがあります。選手権ポイントには直接影響しません。

別名

ドライバー・オブ・ザ・デイDOTDDriver Of The Day
グランプリ
F1の各開催イベントを指す名称。

グランプリは、F1カレンダー上の各開催イベントを指します。通常はフリー走行、予選、決勝など複数のセッションで構成され、国名や地域名を冠して呼ばれます。

別名

GP
ラストラップ
レースやセッションの最後の周回。

ラストラップは、レースやセッションの最後の周回を指します。順位争い、ファステストラップ狙い、燃料やタイヤ管理などが最後まで影響する場面です。

別名

最終ラップファイナルラップ
モナコGP
モナコ公国の公道コースで開催される伝統的なF1グランプリ。

モナコGPは、モンテカルロ市街地を使う公道コースで開催されるF1屈指の伝統的レースです。追い抜きが難しく、予選順位や集中力が特に重要です。世界三大レースの一つとしても扱われます。

別名

Monaco Grand Prixモナコグランプリ
ナイトレース
夜間に開催されるレース。

ナイトレースは、日没後の夜間に開催されるレースです。大型照明設備の下で行われ、気温や路面温度が日中より低くなりやすいため、タイヤの温まり方、ブレーキ冷却、セットアップ、視認性などに影響します。シンガポールGPなどが代表例です。

別名

夜間レース
トワイライトレース
夕方から夜にかけて行われるレース。

トワイライトレースは、夕方の明るい時間帯にスタートし、日没や夜間へ移り変わる時間帯に行われるレースです。セッション中に光量、気温、路面温度が変化しやすく、タイヤや視界、戦略に影響します。

別名

夕暮れレース薄暮レース
デイレース
日中に開催される通常のレース。

デイレースは、自然光のある日中に開催されるレースです。F1では多くのグランプリがこの形式で行われ、路面温度や日射、風向きなどがタイヤやマシン挙動に影響します。

別名

昼間レース
ヨーロッパラウンド
F1カレンダーのうち欧州で開催される一連のグランプリ。

ヨーロッパラウンドは、F1カレンダーの中でヨーロッパ地域で開催されるグランプリ群を指す表現です。欧州ではチーム拠点から陸路で機材を運びやすく、大型のモーターホームが使われることも多いため、遠征型のフライアウェイラウンドとは運営面の雰囲気が異なります。

別名

欧州ラウンドヨーロッパ連戦European leg
フライアウェイラウンド
欧州外など、航空輸送を中心に機材を運ぶ遠征型グランプリ。

フライアウェイラウンドは、チーム拠点から遠く離れた地域で開催され、機材輸送に航空便や海上輸送を多く使うグランプリを指します。欧州ラウンドと比べて、物流、時差、現地設備、スタッフ運用の負担が大きくなりやすいのが特徴です。

別名

フライアウェイ遠征ラウンド
プライベートテスト
チームが公式セッション外で行う非公開または限定的なテスト。

プライベートテストは、グランプリ週末や公式合同テストとは別に、チームが独自に行うテストです。現行F1ではテストが厳しく制限されるため、TPCのような規則上認められた枠組みの中で行われることが多くなります。

別名

非公開テスト単独テスト
イタリアGP
モンツァで開催されることが多い、F1を代表する伝統的グランプリ。

イタリアGPは、F1世界選手権初年度から続く伝統的なグランプリの一つです。モンツァで開催されることが多く、高速サーキットとして知られます。フェラーリの母国レースとしても注目度が高く、ティフォシが大きな存在感を示すイベントです。

別名

イタリアグランプリItalian Grand Prixモンツァ

レースルール

レース進行や競技規則に関する用語

セーフティカー
危険時に隊列を先導して速度を抑える車両。

事故や悪天候などで通常走行が危険な場合、全車を隊列化してレースを中立化します。

別名

SC
バーチャルセーフティカー
全車に指定速度を守らせてレースを中立化する仕組み。

実際のセーフティカーは出さず、各車がデルタタイムを守って走行します。

別名

VSC
レッドフラッグ
セッション中断を示す赤い旗。

レッドフラッグは、重大な事故、悪天候、バリア修復、コース清掃などで安全に走行できない場合に提示されます。セッションは中断され、ドライバーは指示に従ってピットレーンなどへ戻ります。

別名

赤旗赤色旗
イエローフラッグ
前方に危険があることを示す黄色の旗。

イエローフラッグは、コース上やコース脇に危険があることを知らせる旗です。提示区間では減速が必要で、通常は追い越しが禁止されます。単独黄旗とダブルイエローでは要求される減速や注意度が異なります。

別名

黄旗黄色旗
ブルーフラッグ
後方から速い車が接近していることを知らせる青い旗。

ブルーフラッグは、後方から速い車が近づいていることを知らせる旗です。決勝では主に周回遅れの車に対して提示され、リーダーなどを安全に先行させる必要があります。

別名

青旗青色旗
トラックリミット
走行可能なコース境界。

白線などで定められたコース外を使って利益を得ると、ラップ削除やペナルティの対象になります。

別名

走路外走行
パルクフェルメ
予選後などにマシン変更が制限される管理状態。

競技の公平性を保つため、指定時点以降はマシンのセットアップ変更が厳しく制限されます。

別名

パルク・フェルメ
107%ルール
予選最速タイムから107%以内でなければ決勝出走が認められない可能性がある規則。

107%ルールは、予選Q1の最速タイムを基準に、その107%以内のタイムを記録できなかったドライバーについて、決勝出走が認められない可能性がある規則です。例外的にスチュワード判断で出走が許可される場合もあります。

別名

107パーセントルール107 percent rule107% rule
マーシャル
コース脇で安全管理や旗提示、車両回収を行う係員。

マーシャルはレース中の安全確保に欠かせないスタッフです。旗の提示、事故対応、消火、デブリ処理、車両回収などを担当します。

別名

コースマーシャルオフィシャル
ピットレーン
ピットボックス前を通る制限速度付きの通路。

ピットレーンは各チームのピット前を通る走路で、通常は制限速度が設定されています。ピットイン、ピットアウト、アンセーフ・リリースなど多くの競技判断に関わります。

別名

ピットロード
デブリ
コース上に落ちた破片や異物。

デブリは接触やクラッシュなどでコース上に落ちたカーボン片、金属片、その他の異物です。タイヤを傷つけたり危険を生むため、黄旗、VSC、セーフティカーの原因になることがあります。

別名

破片異物
ウィービング
左右に蛇行してタイヤやブレーキを温めたり位置取りを変えたりする走り方。

ウィービングは、ストレートなどでマシンを左右に振る走り方です。フォーメーションラップやセーフティカー中にタイヤやブレーキを温める目的で使われますが、防御時の過度な進路変更は審議対象になることがあります。

別名

蛇行ウィーブ
グリーンフラッグ
危険区間の終了や通常走行再開を示す緑の旗。

グリーンフラッグは、危険区間が終わったことや、通常のレース状態に戻ったことを示します。黄旗区間の後やセーフティカー解除後などに提示され、通常の追い越しや走行が再開できます。

別名

緑旗緑色旗
チェッカーフラッグ
セッションやレースの終了を示す白黒格子の旗。

チェッカーフラッグは、レースやセッションの終了を示す旗です。決勝ではトップの車両が規定周回または規定時間を終えて受け、以後フィニッシュ扱いになります。

別名

チェッカーチェカードフラッグチェッカードフラッグ
ブラックフラッグ
特定のドライバーに失格やピット帰還を命じる黒い旗。

ブラックフラッグは、特定の車両番号とともに提示され、そのドライバーにピットへ戻ることを命じる旗です。重大な違反や危険な状態などで使われ、実質的に失格を意味する場合があります。

別名

黒旗黒色旗
ダブルイエロー
重大な危険を示す2本の黄旗。

ダブルイエローは、コース上に大きな危険があり、停止や進路変更に備える必要があることを示します。通常の黄旗より強い減速と注意が求められます。

別名

ダブル黄旗二重黄旗
黒白旗
スポーツマンシップに反する行為への警告旗。

黒白旗は、特定のドライバーに対する警告として提示されます。危険な防御、接触につながる走行、トラックリミット違反の累積など、ペナルティ前の警告として使われることがあります。

別名

白黒旗ブラック&ホワイトフラッグ
ホワイトフラッグ
前方に低速車両がいることを示す白い旗。

ホワイトフラッグは、前方に非常に遅い車両や介入車両がいることを知らせる旗です。ドライバーは注意して走行する必要があります。

別名

白旗白色旗
バックマーカー
上位車に周回遅れにされる下位走行車。

バックマーカーは、トップ争いの車に周回遅れにされる車を指します。ブルーフラッグの対象になることがあり、上位争いのタイムロスやトラフィック要因になる場合があります。

別名

周回遅れ
ローリングスタート
隊列走行した状態からレースを開始・再開するスタート方式。

ローリングスタートは、マシンが停止したグリッドから発進するのではなく、一定速度で隊列走行した状態からレースを開始または再開する方式です。F1では通常の決勝スタートはスタンディングスタートですが、雨や安全上の理由でセーフティカー先導から始まる場合や、赤旗後の再開方法としてローリング形式が使われることがあります。

別名

ローリング・スタート
スタンディングスタート
停止したグリッド上から一斉に発進する通常のF1スタート方式。

スタンディングスタートは、各車がグリッド上に停止し、スタートシグナル消灯で一斉に発進する方式です。F1決勝の通常スタート方式で、クラッチ操作、タイヤ温度、反応速度、グリップ差が大きく影響します。

別名

停止スタート
セーフティカースタート
セーフティカー先導でレースを開始する方式。

セーフティカースタートは、雨や視界不良などで通常のスタートが危険と判断された場合に、セーフティカー先導で隊列走行からレースを始める方式です。状況が安全になった後にレースが本格的に再開されます。

別名

SCスタート
リスタート
中断やセーフティカー後にレースを再開すること。

リスタートは、赤旗中断、セーフティカー、VSCなどの後にレースを再開することです。再開方式は状況により異なり、スタンディングスタートやローリングスタートになる場合があります。

別名

再スタート再開

戦略

ピット、順位、レース展開に関する戦略用語

アンダーカット
前の車より先にピットインして順位逆転を狙う戦略。

早めに新品タイヤへ交換し、速いアウトラップで前走車がピットインする前に実質的な順位を逆転する戦略です。

別名

先行ピット
オーバーカット
相手より遅くピットインして順位逆転を狙う戦略。

前走車が先にピットインした後もコースに残り、良いペースやクリアエアを使って逆転を狙う戦略です。

ピットウィンドウ
ピットインが戦略上有効になる周回帯。

タイヤ寿命、ライバルとのギャップ、セーフティカー可能性などを考慮してピットイン候補になる範囲です。

アウトラップ
ピットアウト直後の周回。

新品タイヤを温めながらタイムを作る重要な周回です。

インラップ
ピットインする周回。

ピット入口までの走り方がピット戦略の成否に影響します。

スティント
同じタイヤで走る一連の周回。

ピットストップから次のピットストップまで、またはレース終了までの走行区間です。

2ストップ戦略
2回ピットインするレース戦略。

タイヤ性能を活かすため、1回ではなく2回の交換で総合タイムを狙う戦略です。

別名

ツーストップ
ステイアウト
ピットに入らずコース上に残る判断。

ステイアウトは、ピットインせずそのまま走り続ける戦略判断です。セーフティカー、雨、タイヤ寿命、トラックポジションを考えて選ばれます。

別名

ステイ・アウト
DRSトレイン
複数台がDRS圏内で連なり、追い抜きが難しくなる状態。

DRSトレインは、複数の車が前走車の1秒以内に連なって走る状態です。後続車もDRSを使えるため、さらに後ろの車が速度差を作りにくく、追い抜きが難しくなることがあります。

別名

DRS列車
ディフェンシブライン
後続車から順位を守るために取る防御的な走行ライン。

ディフェンシブラインは、通常のレーシングラインよりもイン側などを優先し、後続車の追い抜きスペースを減らすためのラインです。ブロックラインと近い意味で使われますが、ルール上許される範囲で早めにラインを選ぶことが重要です。

別名

防御ライン守りのライン

タイヤ

タイヤ種類や使い方に関する用語

ソフトタイヤ
グリップが高いが摩耗しやすいドライタイヤ。

一般的に一発の速さに優れますが、耐久性は低めです。

別名

ソフト
ミディアムタイヤ
速さと耐久性のバランス型ドライタイヤ。

ソフトとハードの中間に位置するコンパウンドです。

別名

ミディアム
ハードタイヤ
耐久性が高いが温まりにくいドライタイヤ。

長いスティントに向きますが、一般的にグリップは低めです。

別名

ハード
インターミディエイト
軽い雨や乾きかけの路面で使うタイヤ。

ウェットとドライの中間条件に対応する溝付きタイヤです。

別名

インター
ウェットタイヤ
強い雨や水量の多い路面で使うタイヤ。

深い溝で水を排出し、雨量が多い状況に対応します。

別名

フルウェット
タイヤデグラデーション
タイヤ性能の低下。

摩耗や熱劣化によりグリップが落ち、ラップタイムが悪化する現象です。

別名

デグラ
グレイニング
タイヤ表面がささくれてグリップが落ちる現象。

温度や滑り方が合わないと表面に粒状の荒れが発生し、性能が低下します。

ブリスタリング
タイヤ内部の過熱で表面に損傷が出る現象。

過度な熱でタイヤ表面に水ぶくれ状の損傷が出て、性能が落ちます。

フラットスポット
タイヤの一部が平らに削れてしまう状態。

フラットスポットは強いロックアップなどでタイヤの接地面の一部が削れ、振動やグリップ低下を引き起こす状態です。悪化すると交換が必要になります。

別名

フラットスポッティング
スローパンクチャー
タイヤの空気が徐々に抜けていく状態。

スローパンクチャーは、タイヤが一気に破裂するのではなく、空気圧が徐々に低下していく状態です。ペース低下やハンドリング悪化が起こり、悪化すると通常のパンクやタイヤ破損につながります。

別名

スロー・パンクチャーゆっくりしたパンク
ロックアップ
ブレーキング時にタイヤが回転を失って滑ること。

ロックアップは強いブレーキングなどでタイヤの回転が止まり、路面上を滑ってしまう状態です。フラットスポットの原因になり、制動距離やコーナー進入に影響します。

別名

ブレーキロック
パンクチャー
タイヤが空気圧を失うトラブル。

パンクチャーはタイヤが損傷して空気圧を失う状態です。デブリ、接触、縁石、摩耗などが原因になり、すぐにピットへ戻る必要がある場合があります。

別名

パンクタイヤパンク

マシンパーツ

F1マシンの部品・システム

DRS
リアウイングを開いて直線速度を伸ばす追い抜き補助システム。

DRSはDrag Reduction Systemの略。指定区間でリアウイングの一部を開き、空気抵抗を減らして最高速を上げる仕組みです。

別名

Drag Reduction Systemドラッグリダクションシステム

関連用語

ERS
ブレーキングなどで回収したエネルギーを加速に使うシステム。

ERSはEnergy Recovery Systemの略。回生エネルギーを蓄え、加速時に電気的な出力として使います。

別名

Energy Recovery Systemエネルギー回生システム
Halo
ドライバーの頭部を保護する安全装置。

コックピット上部にある保護構造で、飛来物や衝突からドライバーを守ります。

別名

ヘイロー
パワーユニット
エンジンと回生システムを含む動力装置。

内燃機関、ターボ、MGU-Kなどを含むF1の動力システムです。

別名

PU
ギアボックス
パワーユニットの出力を適切なギア比で駆動輪へ伝える変速機。

ギアボックスは、パワーユニットの出力を駆動輪へ伝える変速機です。F1ではドライバーがステアリング裏のパドルでシフト操作を行い、速度域やコーナーに合わせてギア比を使い分けます。加速性能、最高速、エンジン回転数、燃費、タイヤへの駆動力のかかり方に影響する重要部品です。F1マシンのギアボックスは非常に高負荷で使われるため信頼性も重要で、規則上は一定期間使用することが求められ、予定外交換や規定外の交換ではグリッド降格ペナルティの対象になる場合があります。

別名

変速機トランスミッションギヤボックス
フロア
車体下部の空力パーツ。

グラウンドエフェクトによるダウンフォース生成に大きく関わる重要部品です。

カーナンバー
各ドライバーのマシンに表示される車両番号。現代F1では固定番号制が使われます。

カーナンバーはドライバーを識別するためにマシンに表示される番号です。現在のF1では、ドライバーが基本的に固定番号を選び、その番号をキャリアを通じて使います。ただしチャンピオンは翌年に1番を使うこともできます。固定番号制が導入される前は、前年のチーム成績やエントリー順などに基づいて番号が割り当てられる時期があり、現在のようにドライバー個人の番号として固定されていたわけではありません。

別名

車番ドライバー番号固定番号パーマネントナンバー
モノコック
ドライバーを囲む車体の中心構造。

モノコックはF1マシンの中核となる安全構造で、ドライバーの生存空間を守り、サスペンションやパワーユニットなど多くの部品の取り付け基盤にもなります。

別名

サバイバルセルsurvival cell

関連用語

ステアリング
操舵だけでなく多くの設定操作を行うF1マシンの操作装置。

F1のステアリングは単なるハンドルではなく、ギア操作、無線、エネルギー設定、ブレーキバランス、差動装置設定、表示確認など多くの機能を集約した操作装置です。

別名

ステアリングホイールハンドル
MGU-K
ブレーキング時の運動エネルギーを回収し、加速時に電力として使う装置。

MGU-KはMotor Generator Unit-Kineticの略で、ブレーキング時に運動エネルギーを電気エネルギーとして回収し、加速時に駆動力としてデプロイします。ハイブリッド時代のパワーユニットを構成する主要要素です。

別名

Motor Generator Unit-Kinetic運動エネルギー回生装置
ICE
F1パワーユニットの内燃エンジン部分。

ICEはInternal Combustion Engineの略で、F1パワーユニットを構成する内燃機関です。ハイブリッドシステムのMGU-Kやターボなどと組み合わさって推進力を生みます。

別名

Internal Combustion Engine内燃機関エンジン
MGU-H
ターボの熱エネルギーを電気エネルギーとして扱う装置。

MGU-HはMotor Generator Unit-Heatの略で、ターボチャージャーに接続され、排気エネルギー由来の回転を使って発電したり、ターボの回転を補助したりする装置です。現行世代のF1パワーユニットを理解する上で重要な部品です。

別名

Motor Generator Unit-Heat熱エネルギー回生装置
ターボチャージャー
排気エネルギーで吸気を圧縮し、エンジン出力を高める装置。

ターボチャージャーは排気の力でタービンを回し、吸気を圧縮してICEの出力を高める装置です。F1のハイブリッドパワーユニットではMGU-Hとも密接に関係します。

別名

ターボ

関連用語

エナジーストア
回収した電気エネルギーを蓄えるバッテリー。

エナジーストアは、MGU-Kなどで回収した電気エネルギーを蓄えるパワーユニット構成部品です。蓄えたエネルギーは加速時などに使われます。

別名

ESバッテリーEnergy Store

関連用語

コントロールエレクトロニクス
パワーユニットの電気制御を担う電子制御装置。

コントロールエレクトロニクスは、パワーユニットや回生システムの制御を担う電子装置です。F1のパワーユニット構成要素の一つとして交換数にも制限があります。

別名

CE制御電子機器
ダイナモ
エンジンやパワーユニットを車体外で試験する設備。

ダイナモは、ICEやパワーユニットをベンチ上で回して出力、信頼性、冷却、制御などを確認する試験設備です。サーキット走行前の開発や検証に使われます。

別名

ダイノdyno testベンチテスト
フォーミュラカー
タイヤが車体外に露出した単座のレーシングカー。

フォーミュラカーは、規定に基づいて作られる単座のレーシングカーで、タイヤが車体外に露出しているのが特徴です。F1、F2、F3などはフォーミュラカーのカテゴリーに含まれます。

別名

フォーミュラマシンオープンホイールカー
シングルシーター
ドライバーが1人だけ乗るレーシングカー。

シングルシーターは、1人乗りのレーシングカーを指します。F1のようなフォーミュラカーは代表的なシングルシーターで、スポーツカーやツーリングカーとは車両構造や競技性が異なります。

別名

単座車single-seater
KERS
運動エネルギーを回収して加速に使う旧世代のエネルギー回生システム。

KERSはKinetic Energy Recovery Systemの略で、ブレーキング時などに失われる運動エネルギーを回収し、蓄えたエネルギーを加速時の追加出力として使うシステムです。F1では2009年に導入され、現在のERSやMGU-Kにつながる技術として理解されます。

別名

Kinetic Energy Recovery System運動エネルギー回生システム
フロントウイング
マシン前端にある、前輪周辺の気流とダウンフォースを作る空力パーツ。

フロントウイングはF1マシンの最前部にある空力パーツです。前方のダウンフォースを生み出すだけでなく、前輪周辺やフロア、サイドポッドへ流れる空気を整える役割もあります。接触で壊れやすく、交換が必要になることも多い部品です。

別名

フロントウィング前ウイング
サイドポッド
車体側面にある冷却と空力に関わる大型ボディワーク。

サイドポッドはコックピット横から後方にかけて配置されるボディワークで、ラジエーターなどの冷却系を収めると同時に、車体側面の気流を整えてリアやフロアの空力性能に影響します。形状はチームの設計思想が出やすい部分です。

別名

サイドポンツーン
リアウイング
マシン後部にある、後方のダウンフォースとドラッグに大きく関わる空力パーツ。

リアウイングはマシン後部にある空力パーツで、主に後輪側のダウンフォースを生みます。角度や仕様によりコーナリング性能と直線速度のバランスが変わり、DRSではリアウイングの一部を開いてドラッグを減らします。

別名

リアウィング後部ウイング
パドルシフト
ステアリング裏のパドルでギアを変える変速方式。

パドルシフトは、ステアリング裏側にある左右のパドルを使ってギアを上げ下げする変速方式です。F1ではドライバーが手をステアリングから離さずに素早くシフトでき、ギアボックス、エンジン回転数、コーナー進入・立ち上がりの操作と密接に関係します。

別名

パドル変速パドルシフター
シフトパドル
ステアリング裏にあるギア変速用のパドル。

シフトパドルは、F1ステアリングの裏側にあるギア変速用の操作部品です。通常は片側でシフトアップ、反対側でシフトダウンを行い、ドライバーはコーナー進入や加速中に瞬時に操作します。

別名

変速パドル
旧型車
現行シーズンより前に使われたF1マシン。

旧型車は、現在のシーズンで使われる現行車ではなく、過去シーズンに使われたF1マシンを指します。TPCでは、規則で定められた条件を満たす旧型車がテストに使われます。

別名

過去車旧型F1マシン

関連用語

エキゾースト
パワーユニットから排気ガスを外へ出す排気系。

エキゾーストは、内燃エンジンで発生した排気ガスをマシン後方へ排出する排気系です。F1では単なる排気管ではなく、パワーユニットの効率、ターボチャージャーの働き、熱管理、車体後部の空力にも関わります。過去には排気の流れをディフューザー周辺に利用するブロウンディフューザーのような空力コンセプトもありました。

別名

排気系排気管エグゾースト
テールパイプ
排気ガスが最後に外へ出る排気管の出口部分。

テールパイプは、エキゾーストの末端にある排気出口です。F1では車体後方の中央付近に配置され、排気ガスの流れや熱、リア周辺の空力に影響します。

別名

排気口エキゾースト出口

関連用語

排気ガス
エンジン燃焼後に排出される高温のガス。

排気ガスは、内燃エンジンの燃焼後に排出される高温のガスです。F1ではターボチャージャーを回すエネルギー源であり、熱管理や車体後部の空気の流れにも関係します。

別名

排ガスエキゾーストガス
アクティブサスペンション
電子制御などで車高や姿勢を能動的に制御するサスペンション技術。

アクティブサスペンションは、センサーや制御システムを使って車高や姿勢、荷重変化を能動的に制御するサスペンション技術です。F1では1990年代前半に特に注目され、路面変化や速度域に応じて車体姿勢を安定させ、空力性能やタイヤの接地性を高める目的で使われました。非常に大きな性能差を生む技術だったため、その後の規則では能動的な車高・姿勢制御は厳しく制限されています。

別名

アクティブ・サスペンション能動サスペンション
サスペンション
タイヤと車体をつなぎ、荷重や路面入力を受け持つ足回り機構。

サスペンションは、タイヤと車体をつなぐ足回り機構です。路面からの入力を受け止め、タイヤの接地性、車体姿勢、ブレーキングやコーナリング時の安定性に影響します。F1では機械的グリップだけでなく、車高や姿勢を通じて空力性能にも大きく関わります。

別名

足回り懸架装置
ライドハイト
路面から車体下面までの高さ。

ライドハイトは、路面から車体下面までの高さ、つまり車高を指します。F1ではフロアやディフューザーの働きに直結するため、低すぎると底付きやポーポイズ現象、プランク摩耗のリスクがあり、高すぎるとダウンフォースを失いやすくなります。

別名

車高
車高制御
走行中の車高や車体姿勢を管理する考え方や仕組み。

車高制御は、走行中の車高や車体姿勢を管理する考え方や仕組みです。F1ではライドハイトが空力性能に大きく影響するため重要ですが、能動的に制御する仕組みは規則で厳しく制限されます。

別名

ライドハイト制御

空力

空気の流れやダウンフォースに関する用語

ダーティエア
前走車の乱れた空気。

後続車の空力効率を下げ、コーナリング性能やタイヤ管理に悪影響を与えます。

別名

ダーティーエア
スリップストリーム
前走車の後ろで空気抵抗が減る効果。

直線で後続車が最高速を伸ばしやすくなり、追い抜きの助けになります。

別名

トウ
ダウンフォース
空力で車体を路面に押し付ける力。

コーナリング速度を高める一方、過度に増えると直線速度に影響します。

ドラッグ
空気抵抗。

直線速度を妨げる抵抗で、空力設計やDRSと密接に関係します。

別名

空気抵抗
ポーパシング
車体が高速域で上下に跳ねる現象。

グラウンドエフェクト由来の空力変動で、車体が周期的に上下動する現象です。

クリーンエア
前走車の影響を受けにくい乱れていない空気。

クリーンエアでは空力が安定し、タイヤにも優しい走行がしやすくなります。前に車がいない状態でペースを発揮しやすい場面を指すことが多いです。

別名

きれいな空気

関連用語

風洞
縮小モデルや部品に空気を当てて空力性能を測る試験設備。

風洞は、マシンやパーツの模型に制御された空気を流し、ダウンフォース、ドラッグ、気流の乱れなどを測定するための設備です。F1では空力開発の重要な手段ですが、使用時間や条件には規制があります。

別名

ウインドトンネル風洞実験
ADUO
追加開発・アップグレード機会を意味する、空力開発制限に関係する制度用語。

ADUOはAdditional Development and Upgrade Opportunitiesの略として使われる用語です。F1の空力試験制限や新レギュレーション移行期に関連し、条件に応じて追加の開発・アップグレード機会を認める枠組みとして言及されます。一般的な観戦用語というより、技術規則・開発制限を読む際に出てくる専門用語です。

別名

Additional Development and Upgrade Opportunities追加開発・アップグレード機会
空力試験制限
風洞やCFDなどの空力開発量を制限するルール。

空力試験制限は、チームが使える風洞時間やCFD作業量などを制限する仕組みです。近年のF1では競争力の均衡やコスト管理のため、選手権順位などに応じて利用可能量が調整されます。ADUOのような追加開発枠を理解する前提になる制度です。

別名

ATRAerodynamic Testing Restrictions空力開発制限
テール・トゥー・ノーズ
前後のマシンが非常に接近して走る状態。

テール・トゥー・ノーズは、後続車のノーズが前走車のリアに迫るほど近い状態を表す表現です。バトル中やDRS圏内で使われ、スリップストリームやダーティエアの影響も受けやすくなります。

別名

テールトゥノーズテール・トゥ・ノーズnose to tail
Fダクト
2010年に注目された、空気の流れを操作して直線速度を高める空力システム。

Fダクトは、主に2010年シーズンに話題となった空力デバイスです。ドライバー操作などで空気の流れを変え、リアウイングの効きを弱めて直線でのドラッグを減らす狙いがありました。その後、同種の手動操作システムは規制されました。

別名

F-ductエフダクト
トウ
前走車の後方で空気抵抗が減り、直線速度が伸びる効果。

トウはスリップストリームとほぼ同じ意味で使われ、前走車の後ろに入ることで空気抵抗が減り、直線で速度を伸ばしやすくなる効果です。予選で意図的にトウを使うこともあります。

別名

スリップストリーム
エンドプレート
ウイング端にある気流制御用の板状パーツ。

エンドプレートはフロントウイングやリアウイングの端にある板状の空力パーツです。翼端の渦や周辺の気流を制御し、ダウンフォースやドラッグ、タイヤ周辺の流れに影響します。

別名

翼端板
ビームウイング
リアウイング下部付近にある補助的な空力ウイング。

ビームウイングはリアウイングの下、ディフューザー上部付近に配置される補助的な空力パーツです。リアのダウンフォースやディフューザー周辺の気流に関わり、セットアップや空力効率に影響します。

別名

ビームウィング
ディフューザー
車体下面後部で空気を拡散し、ダウンフォース生成に関わる空力部品。

ディフューザーはフロア後端にある空力部品で、車体下面を流れた空気を拡散させて圧力差を作り、ダウンフォース生成に大きく関わります。グラウンドエフェクト時代のF1では特に重要な部品です。

別名

ディフューザ
バージボード
旧世代F1でサイドポッド前方に置かれた複雑な気流制御パーツ。

バージボードは、主に旧世代のF1マシンでサイドポッド前方に配置されていた空力パーツです。前輪後方の乱れた空気を整え、フロアやサイドポッド周辺の気流を制御する役割がありました。現行規則では同様の複雑な形状は大きく制限されています。

別名

バージ・ボード
アクティブエアロ
走行状況に応じて空力部品の状態を変える仕組み。

アクティブエアロは、速度域や走行状況に応じてウイングなどの空力部品の角度や状態を変え、ドラッグやダウンフォースを調整する仕組みです。F1では長く可動空力が厳しく制限されてきましたが、2026年規則では前後ウイングを連動させた可動空力コンセプトが導入される予定で、直線重視とコーナー重視のモード切り替えが重要になります。

別名

アクティブ・エアロ可動空力active aerodynamics
可動空力
動かせる空力部品やその制御を指す総称。

可動空力は、固定された空力パーツではなく、走行中に角度や形状、働きを変えられる空力部品や制御を指します。DRSや2026年規則のアクティブエアロを理解する上で重要な考え方です。

別名

可動式空力movable aero
Xモード
2026年規則の可動空力で、直線効率を重視する低ドラッグ側のモード。

Xモードは、2026年F1規則で言及される可動空力の低ドラッグ側モードです。前後ウイングの状態を変えて空気抵抗を減らし、主に直線速度を高めることを狙います。

別名

X-mode
Zモード
2026年規則の可動空力で、コーナリング時のダウンフォースを重視するモード。

Zモードは、2026年F1規則で言及される可動空力の高ダウンフォース側モードです。主にコーナリング時に必要なグリップを確保するため、ウイングの状態を直線向けとは異なる形にします。

別名

Z-mode
ブロウンディフューザー
排気の流れをディフューザー周辺に利用してダウンフォースを高める空力コンセプト。

ブロウンディフューザーは、排気ガスの流れをディフューザー周辺へ導き、車体下面の空気の働きを強めてダウンフォースを増やす空力コンセプトです。特定の規則時代に大きな注目を集めましたが、現在は規則で排気位置や空力利用が制限されています。

別名

ブローンディフューザー排気吹き付けディフューザー

サーキット

コース形状やサーキット設備に関する用語

シケイン
速度を落とすために設けられた連続コーナー。

シケインは左右に切り返すような低速コーナーの組み合わせで、長い直線後の速度抑制や安全性向上のために設けられることがあります。

関連用語

グラベル
コース外に敷かれた砂利状のエリア。

グラベルはコースオフした車両を減速させる目的のランオフエリアです。脱出が難しく、タイヤやフロアに砂利を拾うリスクもあります。

別名

グラベルベッド砂利
ヘアピン
非常に角度がきつい低速コーナー。

ヘアピンは折り返すような形状の低速コーナーで、強いブレーキングと立ち上がり加速が重要になります。追い抜きポイントになることもあります。

別名

ヘアピンカーブ

関連用語

ランオフエリア
コース外に設けられた安全退避スペース。

ランオフエリアは、コースアウトした車が減速・復帰できるように設けられた安全領域です。舗装、グラベル、芝など形式はサーキットにより異なります。

別名

ランオフエスケープゾーン

関連用語

ケルブ
コーナー内外に設けられた縁石状の部分。

ケルブはコース端にある縁石状の部分で、走行ラインの一部として使われることがあります。ただし乗りすぎると姿勢を乱したりマシンに負担がかかります。

別名

縁石カーブ
エイペックス
コーナー内側で最もクリッピングする地点。

エイペックスはコーナリング中に車が内側へ最も近づく目標点です。ブレーキング、ターンイン、立ち上がりの組み立てに重要です。

別名

クリッピングポイントアペックス

関連用語

サーキット
レースを行うための専用コースや開催施設。

サーキットは、F1のセッションやレースが行われるコースおよび施設を指します。常設サーキットだけでなく、市街地コースや公道を使うストリートサーキットもあります。コースレイアウト、路面、縁石、ランオフエリア、ピット施設などがレース展開に大きく影響します。

別名

レーストラックレーシングサーキット
トラック
マシンが実際に走行するコース部分。

トラックは、サーキットの中で実際にマシンが走行する舗装路面を指します。白線、縁石、ランオフエリア、トラックリミットなどと密接に関係します。

別名

コース走路
公道コース
普段は一般道路として使われる道を利用したサーキット。

公道コースは、通常は一般道路として使われる道を一時的に閉鎖し、レース用に整備して使うコースです。壁が近く、ランオフエリアが限られることが多いため、精度の高いドライビングが求められます。モナコやシンガポールなどが代表例です。

別名

市街地コースストリートサーキットstreet circuit
オーバル
楕円形に近い高速周回コース。

オーバルは、楕円形に近い形状の高速コースです。F1では一般的ではありませんが、インディ500などのアメリカンレースでは代表的なコース形式です。

別名

オーバルコース

関連用語

レコードライン
最も多く走られてグリップが乗った理想的な走行ライン。

レコードラインは、多くのマシンが走ることでラバーが乗り、グリップが高くなった主要な走行ラインを指します。一般的なレーシングラインと重なることが多く、雨や汚れ、デブリの影響でライン外との差が大きくなる場合があります。

別名

レコード・ラインラバーが乗ったライン
レーシングライン
コーナーを速く走るための理想的な走行ライン。

レーシングラインは、ブレーキング、ターンイン、エイペックス、立ち上がりを最適化し、コーナーを速く通過するための理想的なラインです。車両特性、タイヤ、燃料、路面状況によって最適解は変わります。

別名

理想ライン
オフライン
主要な走行ラインから外れた路面部分。

オフラインは、レコードラインやレーシングラインから外れた部分を指します。ラバーが少なく、ホコリやタイヤかすが多いことがあり、グリップが低くなる場合があります。追い抜きや防御ではオフラインを走る必要が出ることもあります。

別名

ライン外
ダーティサイド
スタートグリッドなどで路面が汚れてグリップが低い側。

ダーティサイドは、レコードラインから外れてラバーが少なく、ホコリやタイヤかすが多い側を指します。特にスタート時、奇数・偶数グリッドのどちらが有利かを語る文脈で使われます。

別名

汚れた側ダーティーサイド
トラック・エボリューション
走行が進むにつれて路面状態が変化し、グリップが向上する現象。

トラック・エボリューションは、セッションが進むにつれて路面にラバーが乗ったり、ホコリや水分が減ったりして、グリップやラップタイムが変化することです。予選では後から走るほど有利になる場合があり、アタックのタイミングに大きく影響します。

別名

トラックエボリューション路面進化路面変化
パーマネントサーキット
レース専用施設として常設されたサーキット。

パーマネントサーキットは、普段からレースや走行イベントのために設計・整備されている常設コースです。公道コースと比べてランオフエリアやピット設備が整っていることが多く、路面や施設もモータースポーツ用途に合わせて管理されます。

別名

常設サーキット常設コース
ブロックライン
後続車の進路をふさぐように取る防御的な走行ライン。

ブロックラインは、追い抜きを狙う後続車に対してイン側などの進路を早めに押さえ、抜かれにくくするための防御的なライン取りです。過度な進路変更やブレーキング中の動きは危険行為として審議されることがあります。

別名

ブロッキングライン防御ライン
ラバーイン
走行により路面にタイヤゴムが乗り、グリップが増すこと。

ラバーインは、周回を重ねることでタイヤのゴムが路面に付着し、レコードラインを中心にグリップが高まっていく現象です。トラック・エボリューションの大きな要因の一つです。

別名

ラバーが乗るラバードイン
グリーントラック
ラバーが少なくグリップが低い、走り始めの路面状態。

グリーントラックは、セッション開始直後や雨上がりなどで路面にラバーが少なく、グリップが低い状態を指します。走行が進むとラバーインし、トラック・エボリューションが起きやすくなります。

別名

グリーンな路面
照明設備
夜間や薄暮の走行を可能にする大型ライト設備。

照明設備は、ナイトレースやトワイライトレースでコースを明るく照らすための設備です。影、反射、視認性に影響するため、ドライバーの見え方や映像演出にも関係します。

別名

投光器フラッドライト
路面温度
コース表面の温度。

路面温度は、タイヤの温まり方、摩耗、グリップ、空気圧管理に大きく影響します。日中、夕方、夜間で変化しやすく、ナイトレースやトワイライトレースではセッション中の変化も重要になります。

別名

トラック温度

ペナルティ

違反や罰則に関する用語

ドライブスルーペナルティ
ピットレーンを通過する罰則。

停止せずにピットレーンを通過する必要があり、大きなタイムロスになります。

ストップ&ゴーペナルティ
ピットで一定時間停止する罰則。

指定時間停止してから再スタートする重いペナルティです。

タイムペナルティ
走行タイムに加算される罰則。

5秒や10秒などがピット作業時またはレース後のタイムに加算されます。

グリッド降格ペナルティ
スタート位置が下げられる罰則。

パワーユニット交換や違反などにより、決勝のグリッドが後方へ下がります。

アンセーフ・リリース
ピット作業後に危険な形でマシンを送り出すこと。

アンセーフ・リリースは、ピットストップ後に他車やピットクルーと接触する危険がある状態でマシンを発進させることです。ピットレーン上の安全を損なう行為として審議され、タイムペナルティなどの対象になります。

別名

アンセーフリリース危険なリリース

リザルト表記

出走・完走・失格などの結果表記

DNS
スタートしなかったことを示すリザルト表記。

DNSはDid Not Startの略です。予選やグリッドには載っていても、決勝や対象セッションをスタートしなかった場合に使われます。

別名

Did Not Start不出走

関連用語

DNF
完走できなかったことを示すリザルト表記。

DNFはDid Not Finishの略です。クラッシュ、トラブル、リタイアなどによりレースを完走できなかった場合に使われます。

別名

Did Not Finishリタイア未完走

関連用語

DSQ
失格を示すリザルト表記。

DSQはDisqualifiedの略です。技術規則違反や競技規則違反などにより、結果から除外される場合に使われます。

別名

DisqualifiedDQ失格
DNQ
Did Not Qualifyの略で、予選を通過できなかったこと。

DNQはDid Not Qualifyの略で、予選を通過できず決勝に出走できない状態を指します。現在のF1では出走台数が限られているため頻繁には見られませんが、エントリー台数が多かった時代や、107%ルールを満たせなかった場合などに使われる表記です。DNSは決勝に出走しなかったこと、DNFは完走できなかったことなので、DNQとは意味が異なります。

別名

Did Not Qualify予選落ち予選不通過
予選落ち
予選を通過できず、決勝出走資格を得られないこと。

予選落ちは、予選で必要な条件を満たせず、決勝に進めないことです。F1ではDNQと表記される場合があり、107%ルールやエントリー台数が多い時代の予選不通過と関係します。

別名

予選不通過DNQ

関連用語

ノータイム
有効なラップタイムを記録できなかった状態。

ノータイムは、予選やセッションで有効なラップタイムを記録できなかった状態を指します。クラッシュ、マシントラブル、トラックリミット違反によるタイム抹消などが原因になることがあります。ノータイムが即DNQになるとは限りませんが、決勝出走可否の判断に影響する場合があります。

別名

タイムなし有効タイムなし

無線・実況

チーム無線や実況でよく使われる表現

Box, box
ピットインを指示する無線。

チームがドライバーにこの周でピットへ入るよう伝える定番表現です。

別名

ボックス
プッシュラップ
全力でタイムを出しに行く周回。

予選やピット戦略上、タイヤやエネルギーを使って速いラップを狙います。

リフト&コースト
早めにアクセルを戻して惰性で進む走り方。

燃料やブレーキ、温度管理のため、ブレーキング前にアクセルを抜きます。

デルタ
基準タイムとの差。

VSC中の目標タイム差や、ラップタイム比較で使われます。

ギャップ
前後車との差。

秒数で表示され、戦略判断や追い抜き可能性の目安になります。

ファステストラップ
セッション中の最速ラップ。

決勝では条件を満たすと追加ポイントの対象になる場合があります。

別名

FL
オーバーテイクモード
追い抜きや防御のために一時的に電気エネルギー出力を高めるモード。

オーバーテイクモードは、ERSのデプロイを増やして一時的に加速を強めるためのモードとして使われる表現です。チーム無線では攻撃や防御のタイミングで指示されることがあります。

別名

オーバーテイクボタンovertake button

関連用語

レースエンジニア
ドライバーと無線でやり取りし、走行・戦略を支える担当エンジニア。

レースエンジニアは、ドライバーの主な無線相手となるエンジニアです。マシン状態、タイヤ、燃料、エネルギー、戦略、ライバルとの差などを伝え、ドライバーからのフィードバックもチームへ共有します。

別名

担当エンジニア
トラックエンジニア
サーキット現場でマシン運用やセットアップを担当するエンジニア。

トラックエンジニアは、現場でマシンのセットアップ、走行計画、データ確認などを担当するエンジニアです。レースエンジニアやパフォーマンスエンジニアと連携して週末を進めます。

別名

現場エンジニア
リチャージ
ERSなどの電気エネルギーを回収・蓄積すること。

リチャージは、MGU-Kなどで回収した電気エネルギーをエナジーストアに蓄えることを指します。チーム無線では、バッテリー残量を回復させるために一時的にデプロイを抑える意味で使われることがあります。

別名

充電チャージ
エネルギーマネージメント
ERSの回収・蓄積・使用を管理すること。

エネルギーマネージメントは、ERSの回収量、バッテリー残量、デプロイ量を走行状況に合わせて管理することです。攻撃、防御、燃費、タイヤ管理、レース終盤の勝負どころに大きく関わります。

別名

エネルギー管理ERSマネージメント
デプロイ
蓄えた電気エネルギーを加速のために使うこと。

デプロイは、エナジーストアに蓄えた電気エネルギーをMGU-Kなどを通じて駆動力として使うことです。オーバーテイク、防御、予選ラップなどで重要になります。

別名

エネルギーデプロイ放出
トラフィックパラダイス
多数の車が近い位置にいて、クリアラップが取りにくい混雑状態。

トラフィックパラダイスは、角田裕毅が2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGPのFP3で無線に発した「It's a f***ing paradise, like traffic paradise. What is this one?」という表現に由来して、日本のF1ファンの間で話題になった俗称です。英語のtraffic(混雑・渋滞)とparadise(楽園)を組み合わせた皮肉混じりの言い回しで、実際にはコース上に車が多く、クリアラップを作りにくい状態を指します。予選、フリー走行、ピットアウト後などで前走車に詰まる状況を表すときに使われます。

別名

トラフィック天国渋滞天国トラフィック地獄渋滞状態traffic paradise
トラフィック
前方や周囲の車によりペースやアタックが妨げられる状況。

トラフィックは、コース上の他車に詰まったり、クリアエアを得られなかったりする状況を指します。予選ではアタックラップの妨げになり、決勝では戦略やタイヤ管理に影響します。

別名

渋滞混雑