
F1用語集
レース観戦やニュースでよく出てくるF1用語を、カテゴリ別に整理しています。
組織・制度
F1を運営・管理する組織や制度に関する用語
ガーデニング休暇は、エンジニアや幹部などが別チームへ移籍する際、前所属チームの機密情報をすぐに新チームへ持ち込まないよう、一定期間業務から離れる契約上の待機期間です。F1では技術者移籍やチーム幹部の移籍報道でよく使われます。
別名
関連用語
耐久レースは、長時間にわたって走り続け、速さだけでなく信頼性、燃費、タイヤ管理、ピット作業、ドライバー交代などを競うレース形式です。ル・マン24時間が代表例です。
別名
関連用語
Official F1 Themeは、F1の公式中継、オープニング映像、公式コンテンツなどで使われるテーマ曲です。作曲はブライアン・タイラーで、2018年以降のF1ブランド演出を象徴する楽曲として知られています。レースそのものの競技用語ではありませんが、F1観戦体験を印象づける代表的な音楽です。
別名
F1アンセムは、F1の公式テーマ曲やレース前後の演出で使われる象徴的な音楽を指す表現です。文脈によってはOfficial F1 Themeを指すことがあります。
別名
オープニング映像は、F1中継や公式動画の冒頭で流れる演出映像です。Official F1 Themeと組み合わさることで、F1らしいブランド演出を作ります。
別名
TPCはTesting of Previous Carsの略で、過去のF1マシンを使って行うテストを指します。現行車での自由なテストは厳しく制限されているため、チームは規則で認められた範囲で旧型車を使い、ドライバーの慣熟、若手やリザーブドライバーの評価、手順確認などを行います。使用できる車両や日数、走行条件には制限があります。
別名
セッション
F1の各走行・競技セッション
チームはセットアップ確認、タイヤ評価、ロングランなどを行います。
別名
通常はQ1、Q2、Q3のノックアウト形式で行われます。
別名
全車が出走し、下位の車が脱落します。
Q1を通過した車が出走し、さらに下位が脱落します。
上位グリッドを決める最後の予選セッションです。
一部グランプリで行われる短いレースで、週末フォーマットによりポイントや順位に影響します。
各車がグリッドから出てタイヤやブレーキを温め、スタート位置に戻ります。
シグナル消灯後、各車が一斉にスタートします。
F1では通常、決勝レースの1位から3位までがポディウムに登壇し、トロフィー授与やシャンパンファイトが行われます。成績として「ポディウム獲得」は3位以内のフィニッシュを意味します。
別名
関連用語
レコノサンスラップは、スタート前にドライバーがピットレーンを出てグリッドへ向かう周回です。マシン状態、路面、ブレーキ、タイヤなどを確認する目的があります。フォーメーションラップとは別の走行です。
別名
関連用語
シェイクダウンは、新車、アップデート後、修理後のマシンを短い走行で確認する作業です。重大な問題がないか、システムや組み付けが正常かを確認する目的があります。
別名
シャンパンファイトは、ポディウム登壇者が表彰式後にボトルを振って互いにかけ合う祝福の演出です。開催地やスポンサーにより、実際にはシャンパン以外の飲料が使われる場合もあります。
別名
関連用語
クールダウンラップは、速いラップの後やセッション終了後に、タイヤ、ブレーキ、パワーユニットなどを冷やしながら走る周回です。予選では次のアタックに備える意味でも使われます。
別名
ヨーロッパラウンドは、F1カレンダーの中でヨーロッパ地域で開催されるグランプリ群を指す表現です。欧州ではチーム拠点から陸路で機材を運びやすく、大型のモーターホームが使われることも多いため、遠征型のフライアウェイラウンドとは運営面の雰囲気が異なります。
別名
レースルール
レース進行や競技規則に関する用語
実際のセーフティカーは出さず、各車がデルタタイムを守って走行します。
別名
競技の公平性を保つため、指定時点以降はマシンのセットアップ変更が厳しく制限されます。
別名
ピットレーンは各チームのピット前を通る走路で、通常は制限速度が設定されています。ピットイン、ピットアウト、アンセーフ・リリースなど多くの競技判断に関わります。
別名
ウィービングは、ストレートなどでマシンを左右に振る走り方です。フォーメーションラップやセーフティカー中にタイヤやブレーキを温める目的で使われますが、防御時の過度な進路変更は審議対象になることがあります。
別名
ローリングスタートは、マシンが停止したグリッドから発進するのではなく、一定速度で隊列走行した状態からレースを開始または再開する方式です。F1では通常の決勝スタートはスタンディングスタートですが、雨や安全上の理由でセーフティカー先導から始まる場合や、赤旗後の再開方法としてローリング形式が使われることがあります。
別名
リスタートは、赤旗中断、セーフティカー、VSCなどの後にレースを再開することです。再開方式は状況により異なり、スタンディングスタートやローリングスタートになる場合があります。
別名
戦略
ピット、順位、レース展開に関する戦略用語
前走車が先にピットインした後もコースに残り、良いペースやクリアエアを使って逆転を狙う戦略です。
関連用語
タイヤ寿命、ライバルとのギャップ、セーフティカー可能性などを考慮してピットイン候補になる範囲です。
新品タイヤを温めながらタイムを作る重要な周回です。
関連用語
ピット入口までの走り方がピット戦略の成否に影響します。
関連用語
ピットストップから次のピットストップまで、またはレース終了までの走行区間です。
タイヤ性能を活かすため、1回ではなく2回の交換で総合タイムを狙う戦略です。
別名
タイヤ
タイヤ種類や使い方に関する用語
ソフトとハードの中間に位置するコンパウンドです。
別名
長いスティントに向きますが、一般的にグリップは低めです。
別名
ウェットとドライの中間条件に対応する溝付きタイヤです。
別名
深い溝で水を排出し、雨量が多い状況に対応します。
別名
摩耗や熱劣化によりグリップが落ち、ラップタイムが悪化する現象です。
別名
温度や滑り方が合わないと表面に粒状の荒れが発生し、性能が低下します。
関連用語
過度な熱でタイヤ表面に水ぶくれ状の損傷が出て、性能が落ちます。
関連用語
フラットスポットは強いロックアップなどでタイヤの接地面の一部が削れ、振動やグリップ低下を引き起こす状態です。悪化すると交換が必要になります。
別名
マシンパーツ
F1マシンの部品・システム
DRSはDrag Reduction Systemの略。指定区間でリアウイングの一部を開き、空気抵抗を減らして最高速を上げる仕組みです。
別名
関連用語
ERSはEnergy Recovery Systemの略。回生エネルギーを蓄え、加速時に電気的な出力として使います。
別名
コックピット上部にある保護構造で、飛来物や衝突からドライバーを守ります。
別名
内燃機関、ターボ、MGU-Kなどを含むF1の動力システムです。
別名
ギアボックスは、パワーユニットの出力を駆動輪へ伝える変速機です。F1ではドライバーがステアリング裏のパドルでシフト操作を行い、速度域やコーナーに合わせてギア比を使い分けます。加速性能、最高速、エンジン回転数、燃費、タイヤへの駆動力のかかり方に影響する重要部品です。F1マシンのギアボックスは非常に高負荷で使われるため信頼性も重要で、規則上は一定期間使用することが求められ、予定外交換や規定外の交換ではグリッド降格ペナルティの対象になる場合があります。
別名
グラウンドエフェクトによるダウンフォース生成に大きく関わる重要部品です。
カーナンバーはドライバーを識別するためにマシンに表示される番号です。現在のF1では、ドライバーが基本的に固定番号を選び、その番号をキャリアを通じて使います。ただしチャンピオンは翌年に1番を使うこともできます。固定番号制が導入される前は、前年のチーム成績やエントリー順などに基づいて番号が割り当てられる時期があり、現在のようにドライバー個人の番号として固定されていたわけではありません。
別名
関連用語
F1のステアリングは単なるハンドルではなく、ギア操作、無線、エネルギー設定、ブレーキバランス、差動装置設定、表示確認など多くの機能を集約した操作装置です。
別名
関連用語
サスペンションは、タイヤと車体をつなぐ足回り機構です。路面からの入力を受け止め、タイヤの接地性、車体姿勢、ブレーキングやコーナリング時の安定性に影響します。F1では機械的グリップだけでなく、車高や姿勢を通じて空力性能にも大きく関わります。
別名
車高制御は、走行中の車高や車体姿勢を管理する考え方や仕組みです。F1ではライドハイトが空力性能に大きく影響するため重要ですが、能動的に制御する仕組みは規則で厳しく制限されます。
別名
空力
空気の流れやダウンフォースに関する用語
直線で後続車が最高速を伸ばしやすくなり、追い抜きの助けになります。
別名
コーナリング速度を高める一方、過度に増えると直線速度に影響します。
直線速度を妨げる抵抗で、空力設計やDRSと密接に関係します。
別名
グラウンドエフェクト由来の空力変動で、車体が周期的に上下動する現象です。
サーキット
コース形状やサーキット設備に関する用語
シケインは左右に切り返すような低速コーナーの組み合わせで、長い直線後の速度抑制や安全性向上のために設けられることがあります。
関連用語
ブロックラインは、追い抜きを狙う後続車に対してイン側などの進路を早めに押さえ、抜かれにくくするための防御的なライン取りです。過度な進路変更やブレーキング中の動きは危険行為として審議されることがあります。
別名
ラバーインは、周回を重ねることでタイヤのゴムが路面に付着し、レコードラインを中心にグリップが高まっていく現象です。トラック・エボリューションの大きな要因の一つです。
別名
グリーントラックは、セッション開始直後や雨上がりなどで路面にラバーが少なく、グリップが低い状態を指します。走行が進むとラバーインし、トラック・エボリューションが起きやすくなります。
別名
路面温度は、タイヤの温まり方、摩耗、グリップ、空気圧管理に大きく影響します。日中、夕方、夜間で変化しやすく、ナイトレースやトワイライトレースではセッション中の変化も重要になります。
別名
ペナルティ
違反や罰則に関する用語
停止せずにピットレーンを通過する必要があり、大きなタイムロスになります。
指定時間停止してから再スタートする重いペナルティです。
5秒や10秒などがピット作業時またはレース後のタイムに加算されます。
パワーユニット交換や違反などにより、決勝のグリッドが後方へ下がります。
リザルト表記
出走・完走・失格などの結果表記
無線・実況
チーム無線や実況でよく使われる表現
予選やピット戦略上、タイヤやエネルギーを使って速いラップを狙います。
燃料やブレーキ、温度管理のため、ブレーキング前にアクセルを抜きます。
VSC中の目標タイム差や、ラップタイム比較で使われます。
秒数で表示され、戦略判断や追い抜き可能性の目安になります。
決勝では条件を満たすと追加ポイントの対象になる場合があります。
別名
レースエンジニアは、ドライバーの主な無線相手となるエンジニアです。マシン状態、タイヤ、燃料、エネルギー、戦略、ライバルとの差などを伝え、ドライバーからのフィードバックもチームへ共有します。
別名
トラックエンジニアは、現場でマシンのセットアップ、走行計画、データ確認などを担当するエンジニアです。レースエンジニアやパフォーマンスエンジニアと連携して週末を進めます。
別名
関連用語
リチャージは、MGU-Kなどで回収した電気エネルギーをエナジーストアに蓄えることを指します。チーム無線では、バッテリー残量を回復させるために一時的にデプロイを抑える意味で使われることがあります。
別名
デプロイは、エナジーストアに蓄えた電気エネルギーをMGU-Kなどを通じて駆動力として使うことです。オーバーテイク、防御、予選ラップなどで重要になります。
別名
トラフィックパラダイスは、角田裕毅が2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGPのFP3で無線に発した「It's a f***ing paradise, like traffic paradise. What is this one?」という表現に由来して、日本のF1ファンの間で話題になった俗称です。英語のtraffic(混雑・渋滞)とparadise(楽園)を組み合わせた皮肉混じりの言い回しで、実際にはコース上に車が多く、クリアラップを作りにくい状態を指します。予選、フリー走行、ピットアウト後などで前走車に詰まる状況を表すときに使われます。
別名